札幌に引っ越しました

3月20日に東京・世田谷から北海道・札幌市に引っ越しました。
プレシャス・ホールとマイク・ジャック・プロダクションとアイヌ・ダブの地にやってきたぜ。
ガラナうまい。タコの頭うまい。ニシンうまい。


そういやけさ近所の道で信号待ちの車がB.I.G. JOEの新作を爆音で鳴らしてるのが聴こえてきて、娘と一瞬にノリノリな気分で腰を揺らした。イカすぜ札幌。


落ち着いたら恵庭のBIG BOY TOYZに行きたい。マレウレウにも会いに行きたい。

オールド上海ジャズバンド

ゴンザレス鈴木がプロデュースを手がける「オールド上海ジャズバンド」。これね、事件ですよ、事件。
1月29日に西麻布〈新世界〉で行われた初ライヴを夫婦で観に行ったんですが、歴史に残るスペシャルなイベントでした。
バンド結成のいきさつやバックグラウンドはここが詳しい↓

2013.1/29(火)『オールド上海ジャズバンド』 ライブ直前 amin(ヴォーカル)、黄 啓傑(トランペット)、富永寛之(ギター)、ゴンザレス鈴木(プロデューサー)インタビュー

http://shinsekai9.jp/yorimichi/archives/132

ゴンザレス鈴木:ボクはプロデューサーなんで、基本、俯瞰的にしか見ていないのだけれども、60〜70年代の音源が既にアーカイブされているのが現代ですよね。 そのちょっと前は、コンピレーション・ブーム華やかしき頃で、音源発掘や音源復活が新鮮だった。情報としての音楽がここまで溢れていると純粋に音楽を聴けないところまできていると思うんです。
「ダウンロードさせよう」「売ろう」とかそういうのが前面に出ているものばかりじゃないですか。そんな中、このアーリー・センチュリーの音源は手付かずなんです。60〜70年代の音源を“昭和ジャズ”“日本ジャズ”なんてパッケージで取り上げることはあるのだけれど“ディック・ミネ”って誰も言わないじゃないですか(笑)
「Mr.◯◯◯◯リミックス ディック・ミネ」なんてないし(笑)
一同:ガハハハ(爆笑)
ゴンザレス鈴木:聖地と言うか。だから、アメリカならノラ・ジョーンズなんかもそうだけど、ニューオリンズ回帰に向かってい るでしょ、60年代テイストなんてのもネタになっちゃってるし、流行に乗っても燃えないって言うか。ボク等がパノラマ・マンボボーイズをやり始めた頃は、 過去のもので実体験はないのだけど今とシンクロしているってところで滾ってた。今はネタバレになっているでしょ。
ホッとするって部分も含めて、唯一、アーリー・センチュリーのものだけが純度を保っているのかもしれない。

いろいろうなずくことしきり。
自分も「音楽はどこからやってきて、どこへ向かっていくんだろう?」みたいなことを最近また考えていたので、そういう意味でも、1月のライヴはとてもいい契機になった。


そして、前回のライヴを観て感極まった俺がゴンさんに口走った「時空を超えてよみがえる上海ジャズ」というフレーズが、なんと次回のチラシに採用されました。謝謝!

オールド上海ジャズバンド、次回のライヴは5月2日(木)。
未体験の人は絶対観たほうがいいですよ! (前回観た人はまた行くに決まってる)

オールド上海ジャズバンド〜The Old Shanghai Jazz Band 老上海爵士楽団〜

http://shinsekai9.jp/2013/05/02/osjb02/


「音楽は国境を超える」とか、あんまり軽々しく言いたくないけど、オールド上海ジャズバンドは国境を超える!
日中友好! ヨウハオ!!

陽炎少女 丹陽

「少女兵器」、「鋼鉄少女」作者 皇宇(ZECO)氏特別インタビュー
日本に衝撃を与えた“美少女戦艦”はどのような経緯から生まれたのか!?

http://game.watch.impress.co.jp/docs/interview/20130204_586302.html
戦争とまんが、台湾と日本。時空のねじれから飛び出した『陽炎少女 丹陽』。
以前、同人ゲーム『かたわ少女』を見たときにも思ったことだが、日本のまんが・アニメ表現が海外に飛び火したとき、日本国内における「不文律」や「暗黙のタブー」は、そのコードを共有しない外国人によって、いとも無邪気に破られる。

かたわ少女

http://www.katawa-shoujo.com/
そこには日本人が隠蔽してきたもの、抑圧してきたものがあられもなく露呈している。
まがまがしくおぞましいが、どうしても目を背けることができない、鏡像のような「他者」。

さわやかな目覚め

今週のお題「2012年、どんな年だった?」


「昨年のベスト10」とか書こうと一瞬思ったが、なにを聴いたのかあんまり覚えていない。そもそも新譜あんまり聴いてないし。
毎朝通勤時に聴く音楽を「○○(作品名)でさわやかな目覚め」とツイートしていたので、「さわやか」でログを検索すれば、過去に自分がどんな音楽を聴いていたのかを一覧することができることに気づいた。こりゃ便利だ。しかも楽だ。
というわけで、以下2012年のまとめ。


1月10日 V.A.『Skull Disco - Soundboy Punishments』
1月11日 リトル・ドラゴン『Machine Dreams』
1月12日 フューチャリスティックス『Feel It Out』
1月13日 イル・ニーニョ『Dead New World』
1月17日 デジタル『Phoenix Rising』
1月18日 ケヴィン・エアーズ『Falling Up』
1月19日 グレイトフル・デッド『Live / Dead』
1月23日 キャプテン・ビヨンド『Captain Beyond』
1月24日 ラム・オブ・ゴッド『New American Gospel』
1月25日 ラム・オブ・ゴッド『Resolution』
1月30日 ピンク・フロイド『The Dark Side of the Moon』
2月1日 ピート・ラロカ『Basra』
2月6日 ピンチ&シャックルトン『Pinch & Shackleton』
2月7日 トン・ゼー『Estudando A Bossa』
2月9日 ロー・ボルジェス『Meus Momentos』
2月13日 アイアン・メイデン『Powerslave』
2月14日 Perfume『Fan Service [sweet]』
2月16日 ジャーニー『Raised on Radio』
2月20日 キッス『Asylum』
2月22日 ジューダス・プリーストDemolition
2月28日 アルセニオ・ロドリゲス『Primitivo』
2月29日 メシュガー『Obzen』
3月1日 キッス『Unmasked』
3月2日 マディ・ウォーターズ「You Need Love」
3月3日 ザ・スリー・サウンズ『Soul Symphony』
3月5日 ラス・G『Ghetto Sci-Fi
3月6日 阿部薫『彗星パルティータ』
3月7日 ロバート・ワイアット『Shleep』
3月8日 マッシヴ・アタック『Heligoland』
3月9日 ザ・コズミック・ジョーカーズ『Galactic Supermarket』
3月12日 ソウルフライ『Enslaved
3月14日 きゃりーぱみゅぱみゅ「つけまつける」
3月15日 エルヴィス・プレスリー『Elvis at Sun』
3月16日 フリースタイル・フェローシップ『Innercity Griots』
3月19日 ドン・チェリー『Eternal Rhythm』
3月20日 エルヴィス・プレスリーElvis Presley
3月22日 クォンティック『Death of the Revolution』
3月23日 マイ・ブラディ・ヴァレンタイン『Glider』
3月26日 デューク・エリントン『Money Jungle』
3月27日 デューク・エリントン『極東組曲
3月29日 安東ウメ子『イフンケ』
3月30日 マイ・ブラディ・ヴァレンタイン『Loveless
4月3日 ピンク・フロイド『Animals』
4月4日 ナナ・ヴァスコンセロス『Saudades』
4月11日 ラッシュ『Power Windows
4月13日 ラッシュ『Roll the Bones
4月16日 ヴィンス・ワトソン『Every Soul Needs a Guide』
4月17日 ブラインド・ウィリー・マクテル『The Definitive Blind Willie McTell』
4月18日 フリースタイル・フェローシップ『The Promise』
4月19日 サバトDreamweaver
4月20日 セシル・テイラー『Conquistador!』
4月24日 スレイヤー『World Painted Black』
4月25日 キダス・アイ『Graduation in Zion』
4月26日 マイク・ジャック・プロダクション『M.I.C』
4月28日 マリア・ベターニア『Alibi』
5月7日 トミー・フラナガン『Overseas』
5月8日 富樫雅彦山下洋輔デュオ『KIZASHI
5月9日 ビリー・アイドル『Whiplash Smile』
5月10日 エド・ラッシュ&オプティカル「Funktion」
5月11日 B.I.G. JOE『Come Clean』
5月14日 アネット・ピーコック『The Perfect Release』
5月15日 DJクラッシュ『寂』
5月16日 B.I.G. JOE『The Lost Dope』
5月17日 ソニック『醒靈寺大決戦』
5月18日 オキ・アイヌ・ダブ・バンド『Sakhalin Rock』
5月21日 ジャック・ホワイト『Blunderbuss』
5月22日 レッド・ゼッペリン『Led Zeppelin
5月23日 シャバ・ランクス『As Raw As Ever』
5月24日 キング・サニー・アデ『Juju Music』
5月25日 ラッシュ『Counterparts』
5月28日 セロニアス・モンク『Alone in San Francisco』
5月29日 KTL『V』
5月30日 セシル・テイラー『Unit Structures』
5月31日 イエローマン『In Bed with Yellowman』
6月1日 ザ・ラスト・ポエッツ『The Last Poets』
6月4日 ディスチャージ『Hear Nothing See Nothing Say Nothing』
6月5日 富樫雅彦『Spiritual Nature』
6月7日 ファー・イースト・ファミリー・バンド『多元宇宙への旅』
6月8日 菅野よう子ブレンパワード Original Soundtrack 1』
6月11日 ビーチ・ハウス『Bloom』
6月12日 マッコーリー・シェンカー・グループ『Perfect Timing』
6月13日 コード9&ザ・スペースエイプ『Black Sun』
6月14日 セルティック・フロスト『To Mega Therion
6月15日 ディガブル・プラネッツ『Blowout Comb』
6月20日 ザ・ステアーズ『Right in the Back of Your Mind』
6月22日 守安祥太郎『幻のモカンボ・セッション'54』
6月26日 マイルス・デイヴィス『Festival de Juan Pins』
6月28日 D.R.I.『Dealing With It』
6月29日 スレイヤー『Seasons In The Abyss』
7月3日 アンビシャス・ラヴァーズ『Lust』
7月4日 W.A.S.P.『The Headless Children』
7月5日 喜多郎『天界』
7月6日 ザ・ビートルズ『Let It Be』
7月9日 チャールズ・ミンガス『The Clown』
7月10日 ディーン・ブラント&インガ・コープランド『Black is Beautiful』
7月11日 ボ・ディドリー『The Chess 50th Anniversary Collection』
7月13日 コステス『かたいうどん』
7月18日 ポール・ウェラー『Sonic Kicks』
7月20日 DCPRG『Second Report from Iron Mountain USA』
7月21日 エディー・パルミエリ『Harlem River Drive』
7月23日 メイシー・グレイ『The ID』
7月24日 アレア『Crac!』
7月26日 ソニック『醒霊寺大決戦』
7月27日 ジョン・コルトレーン『Cosmic Music』
7月31日 ボン・ジョヴィ『7800°Fahrenheit
8月1日 ファイト『A Small Deadly Space』
8月2日 ジュラシック・ジェイド『Gore』
8月3日 ゲイリー・バートン『葬送』
8月8日 パトリック・モラーツ『The Story of I』
8月9日 ケン・イシイ『Jelly Tones』
8月10日 カルリーニョス・ブラウン『Candyall Beat』
8月13日 チロロ『Tiroro: The Haitian Drummer』
8月14日 ティナリウェン『Tassili』
8月15日 ファマドゥ・コナテ『Guinee Percussions Et Chants Malinke』
8月17日 N.W.A.『Straight Outta Compton』
8月21日 セゼン・アクス『Bahane Remixes』
8月22日 エディ・パルミエリ『Lucumi, Macumba, Voodoo』
8月30日 吉川晃司「ラ・ヴィアンローズ」
8月31日 マレウレウ『もっといて、ひっそりね。』
9月5日 カーティス・メイフィールド『Honesty』
9月7日 ギャラクティック『Ya-Ka-May』
9月14日 マーラ『Mala in Cuba』
9月15日 ライ・クーダーBuena Vista Social Club』
9月18日 タッパ・ズーキー『M.P.L.A.』
9月19日 ザ・ビーチ・ボーイズSummer Days(And Summer Nights!!)』
9月20日 ロベルト・フォンセカ『Yo』
9月27日 メガデス『Countdown to Extinction』
9月28日 ベーシック・チャンネル『BCD-2』
10月1日 スモーキー・ロビンソン『A Quiet Storm』
10月3日 ピンク・フロイド『Wish You Were Here』
10月5日 ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ『Confrontation』
11月1日 マトゥンビ『Seven Seals』
11月7日 ジェネシス『The Lamb Lies Down on Broadway』
11月9日 AC/DC『Blow Up Your Video』
11月13日 ジルベルト・ジル『Expresso 2222』
11月14日 ホワイトスネイクWhitesnake
11月15日 ザ・ルーツ『Phrenology』
11月16日 グレイトフル・デッド『AOXOMOXOA』
11月19日 プラスティックマン『Consumed』
11月20日 宮 史郎・ぴんからトリオ「女のみち」
11月21日 KRS・ワン『Return Of The Boom Bap』
11月29日 高柳昌行カダフィーのテーマ』
11月30日 カール・クレイグ『Fabric 25』
12月3日 ザ・フー『Quadrophenia』
12月6日 ラッシュ『2112』
12月7日 ア・トライブ・コールド・クエスト『The Low End Theory』
12月10日 タンバ4『Samba Blim』
12月12日 ダス・EFX『Hold It Down』
12月13日 スクリッティ・ポリッティ『White Bread Black Beer』
12月14日 ザ・ネヴィル・ブラザーズ『Brother's Keeper
12月18日 スライ&ロビー『Blackwood Dub』
12月21日 V.A.『Exit Records Presents Mosaic Vol.1』
12月22日 ブライアン・イーノ『Ambient 1: Music for Airports』
12月25日 セルジュ・ゲンスブール『Histoire de Melody Nelson』
12月26日 カルメン・マキ&OZ『カルメン・マキ&OZ』
12月27日 マトリックス&フューチャーバウンド『Worldwide 001』


うーん。俺以外の人が見ておもしろいと思うかは謎だが、まあいいか。正月だし。ライフログっつーやつだ。
そんなわけで、なんだか世の中クソおもしろくもないことばっかりですが、今年もよろしくおねがいします。

マーラ『Mala in Cuba』、マレウレウ『もっといて、ひっそりね。』

Mala in Cuba (BWOOD090CD)

Mala in Cuba (BWOOD090CD)

ジャイルズ・ピーターソンの『Havana Cultura: The Search Continues』にも参加しているプロデューサー、マーラによる、キューバでのレコーディング・セッションを取り入れたダブステップ・アルバム。ロベルト・フォンセカらが参加。
スカル・ディスコをもっと躁っぽくした感じ。陽性のイルネスが注入されると踊り続けずにはいられない。
今年のベスト候補に決定。



もっといて、ひっそりね。

もっといて、ひっそりね。

アイヌの伝統歌「ウポポ」の再生と伝承をテーマに活動する四人組女性グループ、マレウレウによる初のアルバム。
予想以上のすばらしさ。いま、新しいアイヌ音楽が聴けるとは、なんて素敵なことなんだろう。


ブラックマヨネーズ「電車で化粧はやめなはれ」が不愉快

NHK教育テレビ『0655』の番組中、ブラックマヨネーズが歌う「電車で化粧はやめなはれ」という歌がある。
見るたび、聞くたびに俺は不愉快な気持ちになる。
そこで、なぜ不愉快なのか考えてみた。


(1)歌詞の内容がオッサン目線。電車で化粧をする女性からの視点が完全に欠如している
(2)その歌詞を「女装したオッサン」がさも「女性の味方」であるかのようなポーズを偽装して歌う
ポイントはこのへんだと思う。


電車で化粧をする女性を好きか嫌いかと問われれば、そりゃ好きにはなれないが、俺はあれは一種の「抵抗」あるいは「復讐」ではないかと考えている。
何に対する抵抗・復讐かって? それは「オッサン」による「性的なまなざし」である。


ブラックマヨネーズは遥洋子に説教されるといいと思う。

なぞのクラブ用語「ロービート」とは?

たまにヒップホップ界隈で耳にするんだけど、「ロービート」ってどういう意味? "Low Beat"?
昔から気になってたのだ。


学生の時分、レコード屋のアンチャンに「ロービートとか聴くの?」と言われて「ええ、まあ」と曖昧に返答したことがあるんだが、いまいち意味するところがよくわからなかった。
そういえば『remix』では見たことも使ったこともなかったなーと、ふと思い出したのだ。


"low beat"で検索しても、いまいちそれっぽいのが出てこない。たぶん和製英語なんじゃないかとにらんでるんだが、どうだろう?
というようなことをTwitterで訊いてみたところ、「"Raw Beat"ではないか?」「ローライダーが鳴らすやつかな? マイアミ系とか」など諸説出たのだが、〈Soi〉のDx先輩からこんな意見が。

たぶんこれが正解っぽいなー。現場の声ゆえに説得力がある。
あと本題とは関係ないが、俺は〈Soi〉の創設メンバーである。


訳語ではなく辞書的な定義はないけど、日本の現場で必要性があって生まれた用語のような気がするなあ、「ロービート」。
この手の和製クラブ用語をまとめたら、文化論的におもしろくなりそうな気がする。