オールド上海ジャズバンド

ゴンザレス鈴木がプロデュースを手がける「オールド上海ジャズバンド」。これね、事件ですよ、事件。
1月29日に西麻布〈新世界〉で行われた初ライヴを夫婦で観に行ったんですが、歴史に残るスペシャルなイベントでした。
バンド結成のいきさつやバックグラウンドはここが詳しい↓

2013.1/29(火)『オールド上海ジャズバンド』 ライブ直前 amin(ヴォーカル)、黄 啓傑(トランペット)、富永寛之(ギター)、ゴンザレス鈴木(プロデューサー)インタビュー

http://shinsekai9.jp/yorimichi/archives/132

ゴンザレス鈴木:ボクはプロデューサーなんで、基本、俯瞰的にしか見ていないのだけれども、60〜70年代の音源が既にアーカイブされているのが現代ですよね。 そのちょっと前は、コンピレーション・ブーム華やかしき頃で、音源発掘や音源復活が新鮮だった。情報としての音楽がここまで溢れていると純粋に音楽を聴けないところまできていると思うんです。
「ダウンロードさせよう」「売ろう」とかそういうのが前面に出ているものばかりじゃないですか。そんな中、このアーリー・センチュリーの音源は手付かずなんです。60〜70年代の音源を“昭和ジャズ”“日本ジャズ”なんてパッケージで取り上げることはあるのだけれど“ディック・ミネ”って誰も言わないじゃないですか(笑)
「Mr.◯◯◯◯リミックス ディック・ミネ」なんてないし(笑)
一同:ガハハハ(爆笑)
ゴンザレス鈴木:聖地と言うか。だから、アメリカならノラ・ジョーンズなんかもそうだけど、ニューオリンズ回帰に向かってい るでしょ、60年代テイストなんてのもネタになっちゃってるし、流行に乗っても燃えないって言うか。ボク等がパノラマ・マンボボーイズをやり始めた頃は、 過去のもので実体験はないのだけど今とシンクロしているってところで滾ってた。今はネタバレになっているでしょ。
ホッとするって部分も含めて、唯一、アーリー・センチュリーのものだけが純度を保っているのかもしれない。

いろいろうなずくことしきり。
自分も「音楽はどこからやってきて、どこへ向かっていくんだろう?」みたいなことを最近また考えていたので、そういう意味でも、1月のライヴはとてもいい契機になった。


そして、前回のライヴを観て感極まった俺がゴンさんに口走った「時空を超えてよみがえる上海ジャズ」というフレーズが、なんと次回のチラシに採用されました。謝謝!

オールド上海ジャズバンド、次回のライヴは5月2日(木)。
未体験の人は絶対観たほうがいいですよ! (前回観た人はまた行くに決まってる)

オールド上海ジャズバンド〜The Old Shanghai Jazz Band 老上海爵士楽団〜

http://shinsekai9.jp/2013/05/02/osjb02/


「音楽は国境を超える」とか、あんまり軽々しく言いたくないけど、オールド上海ジャズバンドは国境を超える!
日中友好! ヨウハオ!!