ブレンパワード勇/グランチャー(ジョナサン機)/ザクマインレイヤー

北海道はだんだん寒くなってきました。これからは窓を開けてエアブラシ塗装するのがつらくなってくるんですよね。
そんなわけで、今年はたぶんこの3体でエアブラシ納め。

MODEROID ブレンパワード

ブレンパワード』(1998年)は富野由悠季の数あるフィルモグラフィのなかでも毀誉褒貶ある異色作ですが、私は大好きです。
前作『機動戦士Vガンダム』で重度の鬱病に見舞われた富野監督が、病から回復する過程のなかで魂の渇きを癒すようにゴクゴク吸収したオーガニックやらスピリチュアリズムやら東洋医学(ノヴィス・ノアの艦長は鍼灸師!)やらの要素が全開で、一見するとわけのわからん専門用語が飛び交う難解なカルトアニメなんだけど、見れば見るほどそうではない別のドロドロしたりキラキラしたりする何か、人間的な、あまりに人間的な何かが浮かび上がってくる、筆舌に尽くしがたい法悦の物語なのです。

伊佐未勇は富野アニメの主人公のなかでいちばん好きかもしれん。いろいろあってひねくれてるけど正義感と優しさがある、健全な肉体と魂の持ち主なのよね。

MODEROID グランチャー ジョナサン機

ブレンパワード』のもうひとりの主人公といっても過言ではないジョナサン・グレーン。愛すべき憎っくき敵役の搭乗機です。
キット化には恵まれず、今回のMODEROIDが初のプラキット。
細マッチョで無骨な体型とデカい後頭部。悪役にふさわしい不敵な面構えはまさに「威容」。
永野護による傑作のひとつに挙げられるのではないでしょうか。

MG 1/100 ザクマインレイヤー

『MSV』の隠れ人気者、ザクマインレイヤーのMG版です。
機雷敷設用のゴツいバックパックが特徴で、当時のガンプラ少年たちはSF映画に出てきそうなリアルなメカデザインにワクワクしたものです。
MGザクVer2.0をベースにしたこのキットは、私が東京で働いていた頃に職場でいただいた物で、当時発売されたばっかりだったから2008年の製品です。
16年越しの完成!

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