ファンカデリックの音楽に、いまなお現在性があるのだとすれば、クリントンが、「希望」というもののあとに来る発酵、腐敗、弛緩に、興味の焦点を置いたところにあるのかもしれません。
ヒッピー幻想が崩れた場所から生まれたPファンクのパワーの源泉に迫る特集記事。けだし明察!
誤解を恐れずにいえば、Pファンクのサーガは壮大なる「陰謀論」「フェイクヒストリー」なのだ。
俺たちはファンキーUFOに乗ってきた宇宙人。ファンク歴史修正主義者。そんじょそこらの地球人がほざくフェイクニュースや新興宗教なんぞお呼びじゃないのさ。
以前書いたこの話にもつながる。
歴史修正主義に対抗するには、もはやそれを凌駕する強度と魅力・魔力をもったフェイク・ヒストリーしかないのではないか?
作りかけのPファンク・プレイリスト🤩 (作りかけだけど6時間以上ある)
デトロイトの子供たちが歌う「One Nation Under A Groove」。見るたびに泣いてしまう😭
米副大統領カマラ・ハリスが選ぶ「大統領の歌」は「One Nation Under A Groove」!
このライヴはすばらしいね🤩
Parliament-Funkadelic - One Nation Under A Groove - 11/6/1978 - Capitol Theatre (Official)
スミソニアンにマザーシップがあるんだ!
以下は個人的な思い出。
「ファンク」という音楽の存在をはじめて知ったのは爆風スランプ。江川ほーじんとファンキー末吉はファンク・バンド「爆風銃(バップガン)」出身で、いま思えばもろパーラメントの影響よね。ほーじんがグレアム・セントラル・ステーションを激推ししてたのを覚えている。
浪人で1年間広島市で暮らしていたときにはじめて入手したファンクのCDが、ファンカデリックの1stアルバム『Funkadelic』だった。できたばっかりの広島タワーレコードで買った。縦長の紙ケースに入ってたね。「これがファンクか!」と期待して聴いたら……「う〜ん、なんか違う」という印象だった。あと同時に出ていた3rdの『Maggot Brain』も買ったけど、ジェームズ・ブラウンやスライのファンクと比べると「これは違う」というのはなんとなくわかった。
同じ頃買ったパーラメントのCD『Uncut Funk: The Bomb』は代表曲を集めたベスト盤で、これはファンカデリックに比べるとわかりやすかった。
当時(1989年)Pファンクの音源はかなり入手困難だったので、この3枚はかなり重宝して繰り返し聴いていた。
80年代半ば、アメリカ買付盤では当時どれも3800以上はしてて、キングコングの店員価格でゆっくり買い揃えていった。CD時代に入って、ファンカの最初の3枚が取り敢えず買いやすくなって、まずパーラメントのベストがあったよね。だからワーナー期ファンカのCDが出た時は小躍りしたよね笑。
— ソウル・フラワー・ユニオン (@soulflowerunion) 2023年4月15日
ですよねー🤩
翌年上京してMFC(Music Fan Club)というサークルの新歓ライヴに行ったら学生バンドがPファンクを演奏していて度肝を抜かれた。「東京の大学ってすげー!」と思ったけどたぶんそんなのMFCぐらいだと思う。大所帯の編成で「Give Up The Funk」とかやってて最高だった。宮尾すすむと日本の社長はこのMFC出身。
いろいろあってMFCではなくブリティッシュ・ビート研究会に入部したんだけど、そこにも少数ながら濃いPファンク愛好家がいた。Pファンク好きで意気投合した仲間と4人編成で「Maggot Brain」とか「One Nation Under A Groove」を演奏してすごく楽しかった。
在学中にファンカデリックとパーラメントのリイシューCDが徐々に発売されて買いそろえていったけど、『One Nation Under A Groove』はなかなか再発されなかったので、しびれを切らして渋谷の芽瑠璃堂で¥5,400という大枚をはたいてLPを購入した。たぶんあれが人生で買ったいちばん高いレコード。
ブーツィーズ・ラバー・バンドの新作『Jungle Bass』を高田馬場のレコファンで入手したその足で、佐藤先輩がバイトしてた西荻のギャバンというお店に持っていって聴いた。佐藤さんは「ブーチーがハウスやっとる!」とウケていたが、俺は当時ハウスがなんなのかよくわかってなかった。
あ、あとビート研の後輩たちと六本木のソウルバーみたいなところに行ってパーラメントをリクエストして何曲か聴いたなあ。インターネットがない時代に、ああいうお店の情報ってどうやって知ったんだろう。
Pファンクのライヴは1990年に汐留〈サイカ〉ではじめて観た。たしかジョージ・クリントン&Pファンク・オール・スターズ名義だったと思う。バキバキのギターとシャウトでフロントを守るゲイリー・シャイダー、ファンクでロックなリフとリードでグイグイひっぱるマイケル・ハンプトンの勇姿が思い浮かぶ。フロアがダレそうになるとひょこっと出てきて観客を煽るジョージの存在感もすごかった。また観たいなあ。