月乃家小菊「踊れ大阪総おどり」

踊れ大阪総おどり

踊れ大阪総おどり

河内音頭江州音頭の歌姫、月乃家小菊が「踊れ大阪総おどり/気持ちヨホホイホイ」でCDデビューする。すでに発売前から大阪ローカルではじわじわと盛り上がっているようだ。

踊れ大阪総おどり

音頭といえば河内家菊水丸ソウル・フラワー・モノノケ・サミットぐらいしか知らないので、この曲が音頭界でどれぐらい「新しい」のかよくわからないのだが、弦楽器のペケペケした響きと倍音豊かなパーカッションの絡み、まったりしたのどかなメロディは、カリプソやアフリカン・ポップスに通じるものがある。
さらにカップリング曲「気持ちヨホホイホイ」ではジャマイカ在住のレゲエ・エンジニア、スティーヴン・スタンレーがダブ・ミックスを披露している。
この人、80年代にはトム・トム・クラブ(トーキング・ヘッズのティナ&クリスによるフリーキーなポップ・ユニット)を手がけ、90年代には全盛期のシャバ・ランクスダンスホールの名門レーベル〈ペントハウス〉を支えたダブの名手なんだけど、どういういきさつでこんな共演が実現したんだろう? 謎だ……。

気持ちヨホホイホイ


踊りながらリズミカルにコンソールをあやつるスティーヴン。怪しい……。


「音楽産業の凋落」とかいわれてるけど、音楽の現場は熱いね。
人と人とがつながって生きる喜びを謳歌してる感じが伝わってきてグッとくる。
ロック・ステディとかやってる若いミュージシャンたちが、「近くて遠い音楽」として河内音頭を再発見したりしないかなあ。「こんなところにレイヴがあるじゃんか!」みたいな感じで。
そしたらおもしろいなあ。