アジアの逆襲、ファンキー・コタ!

石井聰亙の『アジアの逆襲』がDVDになってる!! というわけでいそいそと借りて観た。

外界から隔絶された超能力兵士養成施設に閉じ込められ、軍事教練で肉体を鍛錬し、薬物で精神を強化する少年兵たちの日々を描いた和製サイバーパンク・ムービー。特筆すべきは全編に流れるバッド・トリップ感満点のノイズ/インダストリアル・ミュージック。狂気に満ちたダークな映像とあいまって、イイ感じで頭がおかしくなってくる。SUNN O)))とか好きな人はぜったい気に入ると思う。
カップリングの『指圧王者』は、指圧の父・浪越徳治郎が人体の神秘に迫る短編。数年前に今はなき〈シネマ下北沢〉で観たときの印象が強烈で、また観たいとずっと思っていたんだが、見直したらやっぱり強烈な怪作だった。体内のインナースペースを特撮で表現するという発想の突飛さもさることながら、奇想天外な結末へと向かう展開には言葉を失う。


さて、きょうはこちらが本題。
前述の映画を観たのはひと月前ぐらいだったんだけど、「アジアの逆襲」という言葉を思い出したのには別のきっかけがある。
TBSラジオライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』で、インドネシアのダンス・ミュージック、ファンキー・コタFUNKY KOTA。FUNKOTともいうらしい)を紹介しているのを聴いて、がぜん興味が出てきた。
番組では、かつてナードコアの旗手としてクラブ・シーンの一部で注目を浴びたDJ、高野政所レオパルドン高野)がファンキー・コタの解説者として登場し、そのスットコドッコイな魅力を大いに語っていたのだが、その解説がもうおかしくておかしくて。
とりあえずこれ聴いてなんとなく雰囲気はつかめた。
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ジャングルをチープにしたような前のめりのペッタコペッタコしたビートにチャカポコしたカウベルが絡み、いい湯加減のアジアン・メロディが重なる。こりゃ楽しい(゚∀゚)!
同じような経路でダンス・ミュージックがご当地の文化と融合して独自の発展をとげているバイレ・ファンキやデジタル・クンビアもおもしろいけど、このファンキー・コタは有無をいわさずアジア人の生理に訴えかけてくる強引さと文化的な近さがある。


高野政所さんのブログでファンキー・コタのコッテリしたまとめ記事が読める。必見!