- 作者: 馬場あき子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1988/12/01
- メディア: 文庫
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※さてさて、今夜も鬼をやるか。去年は娘が鬼(のお面をかぶった俺)を怖がって大泣き。お面をとっても泣きやまず、大変だった。
ところが、娘が妻に語った去年の節分の思い出は、「とーっても、たのしかったのよ!」だって。
※日本における「鬼」の歴史は研究したいテーマである。太古の呪術から女子高生の「オニヤバい」まで。
※父の代で改姓するまで、わが家の名字は「鬼一(きいち)」であった。先祖は郡山(安芸高田市吉田町)の警護役だったらしい。
鬼を名乗る一族の末裔が追儺というのも、なんだか奇妙な気がする。
むしろ、似つかわしいのかもしれん。
改姓を裁判所に訴えた理由を父に尋ねると、妹たちが「鬼、鬼」といわれていじめられていたからだという。それ以上は語らない。おそらくその根には部落差別もあったのだろう。
「若くして病死した」と聞かされていた父の妹の本当の死因を、つい最近知った。結婚差別を苦にした自殺だった。
※恵方などない。迷信だ。もっとも、信じることで気持ちが明るくなったり前向きになったりするのであれば、それはそれで結構。
※六曜は百害あって一利なし。
※そんなこんなで、鬼コス&豆まき終了。「ぼく、ことち(今年)はなかない!」との宣言どおり、娘は泣かず。
正直にいうと、去年のほうがおもしろかった。
※鬼の末裔が活躍する学園+ヤンキー+オカルト+ファンタジーまんが、吉田聡『鬼のヒデトラ』は超傑作。
吉田聡はヤンキーとおたくが同居する稀有なまんが家。マキシマムリスペクト。
- 作者: 吉田聡
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2010/01/08
- メディア: コミック
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