映画 『カンボジアの失われたロックンロール』

「わりゃ、カンボジア難民か!」
広島の小学生は口が悪い。
おなじ被差別部落民の同級生が、ちょっとイケてない、どんくさい同級生をからかうときによく口にしていた。
わしが小学校中学年の頃、ちょうどカンボジア内戦が激化していた時期だ。
ちょうどこの映画の背景となったポル・ポト政権の圧政〜崩壊の時期と重なる。
あの頃、テレビで見たカンボジア難民の姿は、悲惨で貧しく悲しかった。
わしのカンボジアにまつわる最初の思い出はこれ。
 

カンボジアの失われたロックンロール

Don't Think I've Forgotten: Cambodia's Lost Rock and Roll

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1960年代に花開いたカンボジアのロックンロールは、明るく、あでやかで、カッコよくて、切なくて、美しい。
 
www.youtube.comその美しさにうっとりしたあとで、きらびやかな黄金時代がまたたく間に、あまりにも無残に、ズタズタに引き裂かれていくさまに言葉を失う。
 
カンボジアのロックやトロピカリズモ、ビクトル・ハラが軍事政権に弾圧された歴史は、決してよその世界の話じゃないのよ!
 
カンボジアの失われたロックンロール』、2月3日まで無料・日本語字幕つきで観られるのでぜひ!