フューチャー・リスニング

Black Ice (Dig)

Black Ice (Dig)

AC/DCの新譜、いいねえ。
近年の作品では95年の『Ballbreaker』がお気に入りだったんだけど、
あれをもうちょっとラフにした感じ。

“Rock 'N Roll Train”だの、“She Likes Rock 'N' Roll”だの、“Rock 'N' Roll Dream”だの、
もう「ロックンロール」連呼しまくり。偉大なるワンパターンだね。


レコード・コレクターズ』の特集もおもしろかった。
長年(35年!)やってるバンドだから特集しがいがあるよなー。


そういやブギ・ダウン・プロダクションズの“Dope Beat”(『Criminal Minded』収録)は、
AC/DCの“Back In Black”をサンプリングしてる。
タテノリの典型みたいに言われてるAC/DCだけど、
持続性のあるずっしりしたグルーヴは、
サウス・ブロンクスのブラック・コミュニティにも届いてたんだねえ。


さて、俺はこのアルバムをCDで買ったんだが、
音楽配信で買えないのかなーと思ってiTunes Storeを見たところ、
AC/DCの楽曲は全然配信してないみたい。
LPは2枚組で出るそうだ。やっぱりAC/DCはアナログでも聴きたいなー。


そんなことを考えながらウェブを見てると、
CDに関する気になる記事をいくつか見かけた。

「いつまで音楽はCDにこだわり続けるのだろう? - 北の大地から送る物欲日記」


どれもこれもうなずける話だ。


自分もリッピングしたCDの大半は中古CD屋に売ってる。
中古屋で値がつかなくて捨てたCDもけっこうある。
今回のAC/DCの新譜がデジパックなのも、
自分みたいなユーザがなるべく売りに出さないように、
という対策の意味あいがあるんだろうけど、
たぶん売っちゃうだろうなー。


どうもCDには「モノ」としてのフェティッシュな魅力を感じられない。
将来的にはコンパクト・ディスクというメディアは廃れて、
サーバや他のユーザのライブラリに接続して聴く、という形になると思う。


しかし、アナログ・レコードの呪物性は異常。
『Back In Black』や『For Those About to Rock』のLPは、
後生大事にしまい込んでるもんなあ。