- アーティスト: 大橋のぞみ,藤岡藤巻と大橋のぞみ
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2008/12/24
- メディア: CD
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が、プロダクションは非常に高水準で、『黒ネコのタンゴ』や『大きな古時計』といった大ネタや、『ハイジ』『パンダコパンダ』など宮崎駿ゆかりの曲も入っており、最後は『ポニョ』で閉めるという構成。親子二代で楽しめるアルバムである。
ところが、1曲、強力な地雷が埋め込まれている。
5曲目、大橋のぞみ本人の作詞による「ケータイがほしい」である。
のぞみちゃんがいかにケータイがほしいかを、かわいくすねたり、理屈をこねたり、甘えたりしながら訴え、最後には泣き落としにかかるという内容。
まあ実際に聴いてもらえるとわかるが、大人には書けないストレートかつ味のあるボキャブラリーと、『ポニョ』で聴けるあの「安定して不安定な歌唱」がツボにはまりまくり、とんでもない破壊力を生みだしている。悶絶もの。
これ、橋下徹に聴かせたいなー。大阪府では放送禁止になったりして。
音数少なめの打ち込みトラックはサウンドシステムとの相性もよさげなので、
サウンドデモでガンガンに鳴らしたら楽しそう。
小寺信良先生は、この曲をBGMにして啓蒙活動をすすめるといいんじゃないか。
大橋のぞみ、おそるべし。
平然と世間にケンカを売っていて、たいへん小気味よい。
今後しばらく、この曲をめぐって日本中の家庭でひと悶着起きるはずである。