ザ・ポインター・シスターズ(後編)

前編の続き。

stonedlove.hatenablog.comThe Pointer Sisters - Special Things (1980)

open.spotify.comシンセ・オリエンテッドな80sコンテンポラリーR&Bにガラッとモデルチェンジ。節操がない感じが皆無なのは、彼女たちに多様な音楽への造詣が深いこととスポンテニアスな対応力の高さがあるからだろう。とてもよい。

The Pointer Sisters - Black & White (1981)

open.spotify.com前作からのコンテンポラリー路線だが、もともとR&B界隈とはちょっと離れた立ち位置ゆえか、グレイス・ジョーンズにも通じるオルタナティヴ風味が漂う。そして、やはり、コーラスがとても美しい。
モダンな楽曲が並んだ最後にレイドバックしたドゥーワップ風味の"Should I Do It"。
こういうセンスがとっても好き。

The Pointer Sisters - So Excited! (1982)

open.spotify.com前々作〜前作と同一路線。楽曲もプロデュースもこなれてきて聴きやすいが、いささかマンネリ感もあり。全体的にややおとなしめのアルバム。

The Pointer Sisters - Break Out (1983)

open.spotify.comデジタル感が強調され、フレッシュで弾けるような切れ味のあるプロダクションで楽曲も粒ぞろい。
オルタナティヴな隠し味でシスターズ特有のエッジとテンションがピリッと効いている。外部プロデューサーの起用が鍵なのかな。

The Pointer Sisters - Contact (1985)

open.spotify.com前作の勢いに拍車をかけて快進撃している感じ。
ポップでパワフルでトンガってるイイ曲いっぱい。プリンス・ファミリーの影響とかあったのかな。
初期からそうだけど、姉妹のコーラスに加えて時折入るユニゾンもいいよね。
これ80年代のシスターズでいちばん好きかも。時代を味方につけてる感がある。

The Pointer Sisters - Hot Together (1986)

open.spotify.comややコンサバ寄りにシフトしているが、高品質で洗練されたポップなコンテンポラリーR&Bアルバム。
ヌケがいいミックスで気持ちよく聴ける。
うん、かなり好き。

The Pointer Sisters - Serious Slammin' (1988)

open.spotify.comゴリッとストリート寄りにチューニングしたソリッドなデジタル・ファンクが超クール! ニュー・ジャック・スウィングやヒップ・ホップの時代に無理なく乗ってる。押しの強い攻めの姿勢がとっても好き。
ゴスペルとジャズをルーツにもつ彼女たちが完全にストリート・ミュージックにシンクロしている。付け焼き刃ではなく、ルーツがつながってる感覚がある。

The Pointer Sisters - Right Rhythm(1990)

open.spotify.com前作よりボトムヘヴィに音像が整えられ、歌唱もキビキビと鍛えられシェイプアップされている。
ひさしぶりにギターバリバリのロックな曲もある。
ややオーバープロデュース気味ではあるが、しっかり作り込まれていて楽しめる。

The Pointer Sisters - Only Sisters Can Do That (1993)

open.spotify.com最後のアルバム。
歌も演奏もタイトでヘヴィで、ボルテージはぜんぜん下がらず、むしろ右肩上がり。
姉妹にしかできない調和のとれたハーモニーを堪能できる。佳局多し。

 

……まだまだぜんぜん聴き足りないので、また最初から聴きなおそう。
おまけで2023年の最新リミックス。これはクール!

The Pointer Sisters - Yes We Can Can (SILO x John Buchanan Remix)

open.spotify.comザ・ポインター・シスターズのオフィシャルサイト

thepointersisters.comおおー、2005年にユーリズミックスの"Sisters Are Doing It for Themselves"をレコーディングしてるのね!
Natalia, The Pointer Sisters - Sisters Are Doing It for Themselves

www.youtube.com↓こことつながった🤩

stonedlove.hatenablog.com