大杉栄・甘粕正彦・李香蘭・松本治一郎

マスヒステリズム

マスヒステリズム

自叙伝・日本脱出記 (岩波文庫)

自叙伝・日本脱出記 (岩波文庫)

高柳昌行『マスヒステリズム』を聴きながら大杉栄『自叙伝・日本脱出記』を読む。わしゃ左翼学生か。
水平記 松本治一郎と部落解放運動の一〇〇年

水平記 松本治一郎と部落解放運動の一〇〇年

高山文彦『水平記 松本治一郎と部落解放運動の一〇〇年』によると、大杉は西光万吉にも影響を与えたようだ。また、大杉の四人の遺児を福岡に連れ帰った伊藤野枝の叔父、代準介を、松本治一郎は陰に陽に支えたという。
甘粕大尉 (ちくま文庫)

甘粕大尉 (ちくま文庫)

大杉栄の自叙伝を読んでいたら、甘粕正彦のことが知りたくなったので、角田房子『甘粕大尉』(中公文庫)を購入。資料と取材に基づいた史実の追求、歴史のワンシーンが目の前で再現されるような描写力。著者の筆力はすさまじい。ちょっといいようのない感銘を受けた。
甘粕は残虐で冷酷な卑劣漢ではなかったのだな。彼もまた歴史に翻弄されたひとりの人間であった。
幼少時より皇国教育を叩き込まれて育った甘粕正彦にとって、天皇とは絶対無二の存在であり、心のよすがであった。
しかし、世界情勢に通じ、謀略家として暗躍した後年の甘粕にとって、もはやその天皇崇拝は、スノビズムにとって代わられたのではないだろうか。
昔のように純粋に天皇を信じられなくなった自分自身に絶望したのではないか、という気がする。
李香蘭 私の半生 (新潮文庫)

李香蘭 私の半生 (新潮文庫)

満映のことが気になり、妻の本棚から山口淑子李香蘭 私の半生』を拝借。猛烈におもしろい。
幻のキネマ満映―甘粕正彦と活動屋群像

幻のキネマ満映―甘粕正彦と活動屋群像

大杉栄甘粕正彦李香蘭と読み進めて、『幻のキネマ 満映』を読む。
森繁久弥満州時代の話も読んでみたいなあ。