映画『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ劇場版』


装甲騎兵ボトムズ』を劇場で見られるのは、これが最初で最後になるかもしれない! という思いから、
行ってきました新宿ピカデリー
客層は40代がメイン。俺も含めてオッサンだらけでした。
今回のみどころはなんといっても3DCGで描かれたAT(アーマード・トゥルーパー)の描写。
火花を散らしながら画面狭しとローラーダッシュしまくるスコープドッグ・ターボカスタム!
一糸乱れぬアクションで整列し祝砲をあげるレッドショルダー隊!
ボトムズファンなら狂喜乱舞するシーンではある。
……が、残念ながら、傑作とはいいがたい仕上がりとなってしまった。


高橋良輔監督以下、スタッフ・キャストともに現在考えられる最高の人選で制作され、
それぞれのエピソードや戦闘シーンの作劇は相当練られている。
柳ジョージの主題歌はかっこいいし、TETSU『炎のさだめ』新録ヴァージョンなんて、思いもよらないおまけもあるし。
だが、一本の映画として鑑賞するには、メカ描写やミリタリー・テイストが突出しすぎており、
「木を見て森を見ず」といった印象。
娯楽作品としては著しくバランスを欠いていると言わざるをえない。
いやもう、大画面で『ボトムズ』が見られるというだけですごい事件だし、
ないものねだりだってことは知ってるんだけどね。


写真は去年作ったタカラ/ウェーブ1/24スコープドッグ(ラウンドムーバータイプ)。